渋谷の表参道近隣の名所といえば原宿竹下通りですが、渋谷駅付近のいわゆる“渋谷”が20代の若者の街、六本木や銀座が大人の街、新宿が年代を問わない街とするならば、原宿は10代から20代前半の街であり、中でも竹下通りはその象徴となっています。昼間が歩行者天国となるため、通りは10代の若者で溢れかえり地方出身者にとってはひとつのカルチャーショックとなっています。
古くは70年代から栄えてきた竹下通りですが、特に10代向けのショップが立ち並ぶというコンセプトは継続しながらも、時代の様相に合わせて大なり小なり様変わりしています。竹下通りの名物であるクレープ屋は依然として数店存在し、ここは伝統を継承している部分です。「ああ、竹下通りに来たなあ」と感じる点は、クレープの甘い香りだったりします。特に80年代から90年代前半のバブル期までは、芸能人・有名人の営むブティックも数店存在していました。
日本の好景気華やかなりしを象徴するようにキャラクターブランドのブティックと相まって古着店も見られました。現在もその名残りを残しつつも、ゴシックアンドロリータ系のブティックが現在の竹下通りのひとつの象徴になっています。
