みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の魔術

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みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の魔術 ミュシャ

みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の魔術

アルフォンス・ミュシャの美しい世界観を堪能できる!初来日の風刺画を含むミュシャの作品や、日本のマンガ家、アーティスト作品などおよそ250点で構成。

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。彼が紡ぎだした、「線の魔術」とも言える繊細で華やかな作品は、今もなお世界中の人たちを魅了し続けています。そんなミュシャの作品とその世界観を堪能できる展覧会が、Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催されます。

ミュシャの原点と作品の魅力

ミュシャ幼少期の貴重な作品、自身の蔵書や工芸品、20代に手掛けたデザインやイラスト、そしてミュシャの名前を一躍有名にしたポスターなどを通じて、ミュシャの原点と作品の魅力に迫ります。

ミュシャの原点と作品の魅力

ミュシャ作品から影響を受けた挿絵・グラフィック・アート・マンガなども

さらに、ミュシャ作品から影響を受けた明治期の文芸誌の挿絵から、1960−70年代のイギリス・アメリカを席巻したグラフィック・アート作品、現代の日本のマンガ家やアーティストの作品まで、およそ250点で構成。時代を超えて愛される画家の秘密をひもときます。

本展は、ミュシャが手がけたポスターなどのグラフィック作品はもとより、彼の作品に強い影響を受けた日本の明治期の文芸誌、1960年代を中心にアメリカ西海岸やロンドンで一大ムーヴメントを巻き起こしたグラフィック・アート作品、そして、日本のマンガ家やグラフィック・アーティストの作品などおよそ250点を展示。作品を通じて、時代を超えて愛されるミュシャの秘密をひも解く、かつてない試みです。

アルフォンス・ミュシャについて

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。彼が紡ぎだした、「線の魔術」ともいえる華やかなポスターは、没後80年経った今なお、世界中の人たちを魅了し続けています。

アルフオンス・ミュシャは、現在のチェコ、モラヴィア地方に生まれ、アールヌーヴォーの頂点を極めた画家であり装飾芸術家です。ミュシャの芸術様式は、祖国のチェコ、パリを中心とするヨーロッパ、日本、ビザンチン、イスラムなど多様な造型要素を受け入れ形成されており、コスモポリタンな芸術家でもあります。ミュシャは19世紀末に花開いたアールヌーヴォーを代表する芸術家ということでも多大な評価を受けてきました

ミュシャは人生のほとんどの時期を芸術に費やした作家です。特に1894年から1904年までの10年間は、ミュシャのその後の人生に大きく影響を与えたポスターをはじめとする創作が行われました。特にパリ滞在中にデザインした、女優サラ・ベルナールのポスターの数々は、ミュシャの名声と人気を絶対なものにしました。花々のつる状の曲線と、華麗でしなやかでかつ繊細で長い描線を特徴とする作品です

そのポスターでミュシャ、大衆の支持を得て、文化的価値はもちろんのこと、商業的な価値をも高めたポスターの製作、本の挿絵、装飾芸術などさまざまなオブジェ、商品パッケージなどのデザイン、広告など、広い意味でのアートディレクションの仕事も数多くこなしました。

ミュシャも日本美術の影響

本展には、ミュシャが20代の頃に描いた貴重なイラストや、本人がコレクションしていた書物・工芸品も数多く展示され、ポスター画家として一世を風靡するまでの足跡をたどることができます。
なかでも注目は、鳥や花が描かれた日本の七宝焼の壺など、19世紀後半からヨーロッパで流行した日本趣味(ジャポニスム)の工芸品。ミュシャの孫、ジョン・ミュシャは「祖父はジャポニスムから大きな影響を受けており、《ジスモンダ》など縦長の作品の形状は、間違いなく日本美術の影響がある」と語ります。ミュシャが初期に描いたカリカチュア(風刺画)には、飾北斎の《北斎漫画》などの影響を見てとることもでき、画家が様々な形で日本美術からインスピレーションを受けていたことがわかります。
また、もう一つの注目が、ミュシャがわずか8歳で描いた《磔刑図》。キリストの表情の描写からは、のちの画家としての成功が予見できるようです。

 

こんなところにもミュシャの影響が

本展で異彩を放つ作品群の一つが、1960-70年代にアメリカやイギリスで発売されたレコード・ジャケットやロック・ポスター。この時代を代表するグラフィック・アーティストの一人、スタンレー・マウスは、ポスターの歴史を学ぶ中でミュシャと出会い、その後、「ミュシャの《ジョブ》の色を変えたポスターは、自分の作品の中でお気に入りの一つ」と述べています。

実際そのポスターを見ると、確かにミュシャ作品の影響は顕著です。同じくグラフィック・アーティストであるデヴィッド・エドワード・バードも「ミュシャはポスターが“芸術”となった始まり」であり「(グラフィック・アートなどを通じて)ミュシャは今も生き続けている」と語りました。この時代のアーティストたちにミュシャが及ぼした影響を、ぜひご覧ください。

日本で生き続ける“ミュシャ”

本展でミュシャ作品と並び「目玉」といえるのが、ミュシャに影響を受けた日本の文芸誌やマンガ、イラストの数々です。これらの選定には、本展監修者の佐藤智子(ミュシャ財団キュレーター)、本展アドバイザーの大塚英志(国際日本文化研究センター教授)があたりました。明治時代の歌人・与謝野晶子の歌集『みだれ髪』の表紙には、1896年にミュシャが描いたポスター《黄道十二宮》からの影響を見ることができます。この『みだれ髪』が発行されたのは1901年なので、ほぼ同時代にミュシャの作品が日本にも大きな影響を与えていたことがうかがえます。

さらに本展では、天野喜孝ら日本を代表するグラフィック・アーティストやマンガ家の作品を数多く展示します。ミュシャ作品との共通点を探しながら、是非新しい発見を!

開催期間 2019/07/13(土) ~ 2019/09/29(日)
最寄り駅 渋谷駅 / 神泉駅
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム
時間 開始:10:00
終了:18:00
備考:金・土曜日は21:00まで
※入館は閉館30分前まで
料金・費用 一般 1,600(1,400)円、
大学・高校生 1,000(800)円、
中・小学生 700(500)円
※( )内は前売券および20名以上の 団体料金
お問い合わせ ハローダイヤル
電話番号:03-5777-8600
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