「甘美なるフランス」をテーマに、印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した画家28名による絵画74点に加え、アール・ヌーヴォーとアール・デコの化粧道具12件を紹介。
フランス語で「ラ・ドゥース・フランス」という言い方は古く、11世紀後半に遡るフランス最古の叙事詩『ローランの歌』に何度も現れます。当時はフランス文化の最初の高潮期にあたり、美しい、穏やかな、実り豊かな祖国へ愛を込めて「甘美なるフランス」と詠われました。
その後19世紀後半に印象派の画家たちが出現し、日常の普通の生活や娯楽など、あるがままのフランスを画題としました。この彼らの目を通して描かれた世界こそが新たな「甘美なるフランス」でした。
ピカソら外国出身の画家についても、作品から伝わってくるのは彼らの祖国の遠いおもかげと共にパリのエスプリであり、パリで展開していた芸術活動のまれにみる豊かさです。
本展では、フランスを舞台に活躍した画家たちに時代や様式を超えて受け継がれる「甘美なるフランス」の美意識を堪能することができます。
ポーラ美術館コレクション展 渋谷で出会う珠玉のコレクション―フランス絵画の巨匠28名が一堂集結!
「甘美なるフランス(ラ・ドゥース・フランス)」とは、美しく、穏やかで、稔り豊かなフランスとその文化を賛美するため、古くから親しまれてきた表現です。19世紀後半に出現した印象派の画家たちは、日常生活や余暇の愉しみなど、あるがままのフランスを画題とし、新たな「甘美なるフランス」の世界を描き出しました。その後20世紀のピカソら外国出身の画家についても、作品から伝わってくるのは、彼らの祖国と共にパリのエスプリであり、パリで展開していた芸術活動のまれにみる豊かさです。
本展では、ポーラ美術館のコレクションより印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した人気画家の絵画74点を厳選し、当時のパリジェンヌたちが愛用したアール・ヌーヴォーとアール・デコの化粧道具12件と併せてご紹介します。Bunkamuraザ・ミュージアムでは2006年に開催し大好評を博した『渋谷で出会う ポーラ美術館の印象派コレクション』展より15年ぶり、2回目の開催となります。
時代や様式を超えて受け継がれる「甘美なるフランス」の美意識をぜひご堪能ください。
ポーラ美術館コレクション展の背景にある3つのテーマ
時代を映す、輝く女性像
19世紀末から20世紀にかけて女性のファッションや化粧は劇的に変化しました。それは労働、社交、レジャーなどの活動に代表される女性のライフスタイルの変遷によるものです。美しく着飾ったパリジェンヌたちは、印象派からエコール・ド・パリに至る画家たちの眼をとらえ、時代の象徴として様々に描かれています。
画家たちが愛したパリ
19世紀半ば以降のパリは産業革命や都市整備を経て巨大な近代都市へと生まれ変わります。万国博覧会が幾度も開催され、エッフェル塔やプティ・パレ、グラン・パレ等の数々の記念碑的な建造物も建てられました。19世紀から20世紀にかけてこのように大きな変貌を遂げたパリの風景は、画家たちが好んで取り上げたテーマのひとつとなっています。
フランス各地への旅
産業革命によって鉄道が目覚ましく発達し、鉄道網がフランス各地にまで延びたことにより、パリの人々の生活には田舎や行楽地で余暇を楽しむレジャーが定着しました。一方、画家たちは理想の風景を追い求めてパリ郊外や南仏等に移り住み、作品制作にいそしむようになりました。そこには旅先や移住先の自然豊かな色彩あふれる田園風景と、そこでの人々の過ごし方を垣間見ることができます。
ポーラ美術館コレクション展 パリジェンヌの愛用した化粧道具
19世紀-20世紀の化粧道具は、当時の流行だけでなく社会や生活習慣の変化も反映しています。本展では、パリジェンヌたちの美しさを生みだした豪華な化粧セットから携帯用コンパクト、ガレ、ラリックの手掛けたガラスの香水瓶や化粧セットなどをご紹介します。
ポーラ美術館について
ポーラ美術館は、「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに、2002年9月、豊かな自然に恵まれた箱根・仙石原に開館しました。約1万点におよぶ収蔵作品の中で核となる西洋絵画は、19世紀フランス印象派からポスト印象派を経て20世紀絵画にいたり、西洋の近代美術の展開を体系的にたどる国内でも屈指のコレクションになっています。
Bunkamuraザ・ミュージアム「甘美なるフランス」https://t.co/FugTgwdmtC 下野紘さんの音声ガイドめっちゃ良かった!様々な画家になりきりナビゲート。流石や〜 pic.twitter.com/upAjYaUxI2
— Tak(たけ) @『いちばんやさしい美術鑑賞』 (@taktwi) September 18, 2021
Bunkamura「ポーラ美術館コレクション展甘美なるフランス」
モネとルノワールたっぷり。マティス、ボナール、デュフィはやっぱり好き!!ドンゲンやユトリロもいいな~1点だけあったスーティンの《青い服を着た子供の肖像》も! pic.twitter.com/Tyx1TYKMhT— 甘酒 (@kanimamesan) September 19, 2021
本日より開幕するBunkamuraミュージアムの「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」の内覧会へ。その名のとおり、フランス絵画の巨匠の作品ばかりが並び、モネの工場好き&電車好き&煙好きを再確認してきました。19世紀後半から現代に至るまでのフランス美術の流れを掴める展覧会です。 pic.twitter.com/Lsbp0Ilg1x
— 浦島もよ (@monoprixgourmet) September 18, 2021
イベント名 | ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス |
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開催期間 | 2021/09/18(土)~2021/11/23(火・祝) |
最寄り駅 | 渋谷駅 / 神泉駅 |
会場 | Bunkamura ザ・ミュージアム |
時間 | 開始:10:00 終了:18:00 備考:入館は17:30まで 夜間開館/毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで) ※夜間開館につきましては、状況により変更になる可能性もあります。 |
料金・費用 | 当日 一般 1,700円、大学・高校生 1,000円、中・小学生 700円(税込) ○ 未就学児は入館無料。 ○ 学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く) ○ 障がい者手帳のご提示でご本人様とお付き添いの方1名様は半額となります。(一般 850円、大高 500円、中小 350円)当日窓口にてご購入ください。 |
お問い合わせ | ハローダイヤル 電話番号:050-5541-8600 |
オフィシャル サイト |
展覧会公式サイト |
注意事項 | 会期中のすべての土日祝および11月15日(月)~11月23日(火・祝)は【オンラインによる入場日時予約】が必要となります。 |