「ボテロ展」日本国内では26年ぶりの展覧会に
ふくよかでユーモア、ときに風刺を交えた独特な作風で人々を魅了している南米コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロ。彼の生誕90年となる今年、日本国内では実に26年ぶりに展覧会が開催中です。
本展は、ボテロ本人の監修により、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成。
展示作品のほとんどが日本初公開という注目のラインナップになっています。
「ボテロ展」見どころ
1963年にニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールにボテロの《12歳のモナ・リザ》が展示されたことで注目を集めたボテロ。本展では2020年制作の《モナ・リザの横顔》が世界初公開されるほか、初期作品、静物、信仰やサーカス、過去の巨匠たちの名作を基にした作品など、数々の作品を楽しむことができます。
南米コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロ(1932~)。1950年代後半から欧米で高く評価され、今日では現代を代表する美術家のひとりに数えられています。
ボテロに注目が集まったのは1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、モダンアートの殿堂、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールにボテロの《12歳のモナ・リザ》(
)が展示されたことに始まります。ボテロ作品を特徴づけているのは、あらゆるかたちがふくらんでいるということ。彼のモチーフは、人物も動物もふくよかで、果物は熟れきっているかのように膨らみ、楽器や日用品さえも膨張しています。ボリュームを与えられた対象には、官能、ユーモアやアイロニーなど複雑な意味合いが含まれ、観る人のさまざまな感覚に力強く訴えかけます。それはボテロ独特の「魔法」ともいえるもので、世界中で注目され続ける理由がそこにあるのです。
南米だけではなくヨーロッパや北米、アジアでも大規模展が開催され、世界各地で人気を博しているボテロ展ですが、日本国内では26年ぶりの開催となります。2022年、生誕90年の記念すべき年にボテロ本人の監修のもと、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、ボテロとの新たな出会いを生む貴重な機会となることでしょう。
モナ・リザの横顔、世界初公開
フェルナンド・ボテロが世界に注目されるきっかけとなったのは、1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、ボテロの《12歳のモナ・リザ》がニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールに展示されたことです。一夜にして、ボテロの名前はニューヨーク中に知れ渡りました。「モナ・リザ」はボテロが描き続けているテーマの一つで、本展では2020年制作の《モナ・リザの横顔》が世界初公開されます。90歳を迎える今もなお、美術家として探求し続ける気迫の伝わる一枚です。
国内では26年ぶりの大規模展
世界各国で空前のヒットとなっているフェルナンド・ボテロの展覧会ですが、本展は、1995-96年の巡回展以降、実に26年ぶりに日本国内で開催される大規模絵画展となります。ボテロ本人の監修により、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、展示作品のほとんどが日本初公開という注目のラインナップです。初めてボテロ作品に触れる方にも、ボテロファンにとっても、新たな発見のある展覧会となるでしょう。
世界中で愛される、ふくよかな作品
1951年のコロンビアに始まり、ヨーロッパ、北米、南米、アジアなど世界各地でこれまで70年以上にわたり数えきれないほどの個展が開かれてきました。観る人を惹きつけてやまないのは、ふくよかでユーモア、ときに風刺を交えた独特な作風、そして作品自体の大きさにも圧倒されます。豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品の数々を、ぜひ会場でお確かめください。
なぜ、ふくよかな絵を描き続けるのか?
ボテロのボリュームへの関心は、17歳の頃描いた作品《泣く女》(1949年)にすでに見出せます。その後、ヨーロッパ、特にイタリアで学んだ経験は、彼のボリューム感、官能性、デフォルメ表現に対する基盤を確固たるものにしました。ボテロは言います、「ボリュームを表現することで、芸術的な美を表現することを目指しているのです」、「私の作風は、私の作品の代名詞であるだけでなく、私が後世に残す遺産でもあるのです」と。
【🎨#BEFIRST メンバー作品紹介】#RYUHEI さんお気に入り作品は…
《バルコニーから落ちる女》1994年 パステル/紙「他の絵と違ってパステルで描かれている点と落ちている女性の瞬間の描写に目を引かれました。
またどこから落ちているのか?などこちら側に想像させられる絵だなと思いました。」 pic.twitter.com/m735vYxfAD— 【公式】ボテロ展 ふくよかな魔法 (@botero2022) May 9, 2022
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Bunkamuraザ・ミュージアム「ボテロ展 ふくよかな魔法」https://t.co/e3OuowVvFW 「アートが普遍的であるためには、まずローカルでなければならないと私は信じている」ボテロのこの言葉はとても重要で作品を観る際に常に頭の片隅に入れておく必要があります。たんなるぽっちゃり画家ではありません。 pic.twitter.com/5uEirR4RHW
— Tak(たけ) @『いちばんやさしい美術鑑賞』 (@taktwi) May 6, 2022
開催場所 | Bunkamura ザ・ミュージアム |
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料金 | 一般1800円(1600円)、大学・高校生1100円(900円)、中学・小学生800円(600円) ※()内は前売料金 ※その他の詳細は公式ホームページまで |
開催日 | 2022年4月29日(金・祝)~7月3日(日) 休館日:5月17日(火) |
開催時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) 毎週金・土曜日は21:00まで (入館は20:30まで) ※状況により変更になる場合あり |
予約 | 予約必須 ※会期中すべての土・日・祝日は 【オンライン(ART PASS)による入館日時予約】が必要 |
電話番号 | 050-5541-8600 ハローダイヤル |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F |
交通アクセス | 【電車】JR・東京メトロ銀座線・京王井の頭線「渋谷駅」から徒歩7分、東急東横線・東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線「渋谷駅」から徒歩5分 |
駐車場 | なし。 隣接する東急本店に地下駐車場あり |
公式サイト | 公式サイトほか、関連サイトはこちら |